≪S13≫『そんなにゴルフを続けたいなら、最後はクビだ!』


 かつては「頭を動かすな!」と金科玉条のごとく言われたものですが、
最近では、その揺り戻しかのように「頭を動かせ!」と言うことが多いようです。
「頭」という表現はある意味曖昧なところがあり、「頭頂部」を言っているのか、「額」を指しているのか、頭全体の「頭部」なのか・・・、どこなんでしょうか?

私は「頭」という表現より「首」と呼ぶべきだと思っています。
それは「首」は位置を変えずに動かせる(回せる)ことができる部分だからです。

「首」が回ればすなわち「肩」が楽に回せます。
そして力の抜けた自然なスイングができようになると思います。

「頭を動かすな」は「頭部」のポジションをブラさないことによるショットの「安定性」について言っており、「頭を動かせ」は「首+肩」をシッカリ回し込むことによるショットのパワー、「威力」について言っています。

体の柔らかい若い人は「首」をそれほど動かさなくても、「肩」をシッカリ回せますが、歳を取るとそうはいかなくなります。
歳を取ってもず〜っとゴルフを続けたいなら「首」を回すことです。

ちなみにこの「首」と「肩」が一体化したバックスイングで特徴的なプロが、不動裕理プロだと思います。
不動プロのフォームであればこれから歳を重ねても、年齢による衰えが少ないだろうと推察されます。
女王にはこれからもおおいに偉業を期待して良いでしょう。

ということで皆さんも不動プロを見習いましょう。
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で話が終わるとつまらないので、
「首+肩」をシッカリ回すコツをまずは一つ。

「首」を自然に動かす簡単な方法は「視線」を動かすことです。
つまり見る方向を変えるのですが、何か見る対象物が欲しいですよね。
私のおすすめは「左手グリップの甲」をバックスイングの途中まで見続けることです。
練習の時にでもお試しくださいまし。

この方法ではボールから目を外すことになりますけど、
次回はできるだけボールから目を離さずに首を回すコツをご紹介しま〜す。

(続く)