今回はいわゆるグリップの話であるが、またまた、話が長くなるので左グリップ編とさせてもらう。
右グリップは次回ということで。
このグリップの解説については巷にあふれているので、詳細はそちらにゆずることとして、ここでは私のグリップに対する考え方をお話したい。
と言ってもポイントはいたってシンプル、
「シッカリ握る」
だけなのである。
本当にそれにつきるのだが、私がどのようにシッカリ握ろうとしているかを参考までに紹介しよう。
「左サイド」は前にも書いた通り、支点からクラブヘッドまでの一連のつながりを保つことが重要である。
クラブをつかんでいる左グリップはその一点であり、これがブレるとショットの安定性がなくなり、エネルギーロスにもなる。
クラブと手が一体化するにはやはり「小指部分(小指〜小指球)で握ること」が大切である。
シッカリ握れているかどうかはトップのときに分かる。
トップで小指部分がブレる(遊ぶ)ようであるとNGである。
この小指部分のシッカリ感を確保するには、
@グリップサイズを自分の手にあったものにする
Aグリップの素材を滑りにくいものにする
B小指部分が滑りにくいグローブを付ける
C「握り」に強弱強を付ける
といったところである。
@、Aの「グリップ」については自分の手に合ったものを探し出すしかない。
実は私もまだ、納得のいくグリップに巡り合えていない。
私は男性としては手が小さくそのうえ小指が短いため、一般的な内径60のグリップではどうしてもうまく握れない。
一時期、小指はあきらめて薬指、中指メインで握っていたが、小指部分で握れないとどうしてもトップでクラブがブレてしまう。
一度ゴルフショップで「これはイケそう!」というグリップを見つけたのだが、レディース用であった。
店員からは男性用のドライバには装着は無理とグリップ交換を断られたので、しかたなくそのグリップと交換用の道具を買って、試しに練習用のドライバに自分で付けてみたが、やっぱり途中までしか入らずグリップエンドをカッターで切った。
せっかく交換したので練習で使ってみると、非常にグリップ感がよく、とても気持ちよく振れた。
できることなら本番用でもこのグリップに交換したいと今でも思っている。
現在はしかたなく内径62で滑らないグリップを探しているところである。
私のことばかり書いてもあまり参考にならないのでこのくらいにとどめるとして、クラブ選びは「シャフト1番、グリップ2番、ヘッドは最後の3番目」で良いと思う。
グリップは後から比較的容易に交換はできるのだが、自分に合ったものを探すのが人によっては一苦労である。
標準のグリップが合う人はご両親に感謝である。
いずれにせよ、グリップにこだわるだけで、以外に簡単に上達する人も中にはいると思う。
(グリップを換えるとバランスが変わるので、もちろんその点は注意して欲しい。)
Bの「グローブ」については、私は小指の指先部分まで滑り止めのついているものを使っている。
グリップの不安定さをこれで何とかカバーしている感じである。
ただ、このようなグローブは非公認であることが多いので、本格的にゴルフをやっていて公式戦に出るような人は使えない。
また当然サイズも合ったものにしないとクラブがグラついてしまう。
グローブはいくらでも試着可能なので、こちらはショップをまわって自分に合ったものをじっくり探して出して欲しい。
Cの「握りに強弱強」については、道具ではなく動作である。
シッカリ握ろうとして最初から最後まで強く握ることはとても難しい。
そのようにすると、肝心のトップ以降で強く握れなくなってしまう。
かといって最初から柔らかく握るとグリップに不安が残る。(私だけ?)
私はアドレスで一旦、目一杯グリップしたあと、力を抜く。(肩の力も。)
そしてテイクバックしながら握りを徐々に強くしていき、トップで「ギュッ」と握ってダウンスイングに移っている。
これを「握りに強弱強」と呼んでいる。
この徐々に強く握る見えない動作は、テイクバックの流れを作るのにも役立っている。
さて、左手でもう一本重要な役割をしている指がある。
親指である。
親指の位置を決めるのは、トップの時にシッカリ下からクラブを支えられるかどうかである。
(逆に親指がトップのおさまり所を決めるとも言える。)
小指部分とこの親指で、ゆるぎなく力強いトップを作って欲しい。
とにかく「左グリップはグッと!」である。